実績紹介
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リフォーム Reform
問御所の土蔵
トラス構造を用いた土蔵の2階部分をリノベーションしました。隣接する中央通りの変遷や小屋組みの形状から建造は大正中期と思われます。
お施主さんがイメージする“自分だけのワンルーム”をひとつひとつ形にしていく作業でした。土を下ろしてしまった土蔵の屋根は断熱効果に乏しいため、室内側にグラスウールを充填し母屋間に天井を張り込みました。また階下が倉庫であることから床下からの冷気を遮断するために30センチほど床上げをし、断熱材の敷込みと電気配線や水道配管を隠ぺいしています。
空間におけるサニタリーのバランスを確認するために簡素なモックアップをつくりお施主さんとの意識の共有を図りました。ガラス張りの間仕切りには店舗用サッシを採用、連続した床板(ナラの無垢材)を敷き込むことでワンルーム空間を印象付けています。白いタイルはヨーロッパの地下鉄ホームをイメージさせる無骨なフォルムで、どこか土蔵の力強さにリンクしています。同様にスイッチやコンセント類もアンテナマストを変形させた中に配線をし、新金プレートを用いることでラフ感を演出しました。
DATA
※2019年に行われた県庁緑町線道路改良工事のため取り壊しになりました。