実績紹介
新築 New Construction
信濃町バイオマス実験施設
東京大学生産技術研究所で進められていた 『バイオマス再資源化地域物流研究 』の一環で、黒姫山山麓にバイオマス資源の備蓄基地を建設することになりました。
あまり聴きなれない言葉ですが、バイオマスとは石油などの枯渇性資源ではない動植物から生まれた再利用可能な有機性資源のことです。現場視察が行われた当時、東京大学生産技術研究所の先生方と訪れた予定地には土地提供者が保有する複数の中古運搬用コンテナが無造作に放置されている状態でした。再資源化という基本テーマに適合させ総合的に環境面の考慮を行う観点から、これらの中古コンテナを再利用し木資源による上屋根の施工計画となりました。上屋根の荷重を効率的に伝達させるために、稲山正弘先生の発案の元、トラス構造での設計が進みました。幾度も意見交換がされていく中で、加工場の床に原寸図を起こし、各部材の型板を製作、時には仕口の原寸模型をつくり知識を共有しました。
この工事を通して私たちも技術と知識の拡張ができ、また木造軸組構法の柔軟性と可能性を再認識しました。
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