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長野冬季五輪時に賑わいをみせた中央通りのセントラルパーク脇から、新田町に移転した地元放送局へと抜ける路地。途中には芸能の神様を祭る神社も鎮座し、昭和の風情を色濃く残すこの路地の一角に、今回訪ねるKさんがお住まいの昭和初期築造の「土蔵」が有る。
元々住まいとして家人が使用していた土蔵の二階部分を「車を買ってずっと維持していく費用を考えるなら、日々を過ごす自分の空間(部屋)を持ちたいと思ったので‥。」と、ワンルームの空間を自分のライフスタイルに合わせてリニューアルを計画されたKさん。

以前より親交のあった堀家に施工を依頼する傍ら、インターネットや洋書のインテリア雑誌等から積極的に情報を収集しイメージを膨らませ、それを小さい頃より兄弟同様に育った幸一氏に相談。Kさんが詳細に自分のイメージを伝え、幸一氏がその施工上の問題点等を指摘する「二人三脚」でのリフォーム計画が進んだ。

「兄弟同然の気軽な関係もさることながら、要望やニュアンスをとても良く組みとってもらいました。」とKさん。逆に「発想のユニークさや着眼点の豊富さには驚かされる事が多く、施工上いかにその辺をクリアさせるかの思考錯誤の連続は、改めて勉強になりました。」と幸一氏も当時を振り返る。
特に特筆すべきは同室に有るスケルトンの浴室・洗面スペース! 一人暮らしの気楽さもあっての発想だったが、完成後使用するたびに感じるその開放感や爽快感は格別との事。
和洋書を読んだり、デッサンをしたりと多趣味を持つKさんは、バスタブをはじめ蛇口やシャワーヘッドひとつにも、そのデザイン性・材質感を求めてネットで取り寄せるほどのこだわり様。
ヨーロッパの地下鉄ホーム風のタイル、ガレージ感覚のラフなコンセントやスイッチボックス、業務用のステンレス調理台にIHクッキングヒーターをビルトインさせたい。そんな自分の頭の中にある “愉しみ描いている夢” を、ひとつずつ “カタチ” にしていく作業の連続。
「仕上がりにはとても満足していますし快適です。
これからも少しずつ手を加えながら、自分の空間づくりを愉しみたいと思っています。」
最後にKさんが笑顔で語ってくれた。

(取材協力:スタジオ・スペース ツー)